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ゲームの企画やシナリオを仕事にしている8が、自分の活動を掲載していくブログです。同人の情報も掲載してあります。
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 井の頭公園を散策してたら、色々と降ってきたのでそれを急いで文字に留めてみました。荒い部分もありますが、その時の素直な自分の心情というということでご理解を><

【桜酔いの夜】

 桜は人を惑わせる。
 なんとなく納得できるけど、なんとなく。
 池の周囲をぐるりと取り囲む桜。
 一本一本煌々とした明りに照らされ、白さを際立たせる。
 あー、綺麗だなぁ。ため息と共に花を写真に一生懸命納める。
 なんで上ばかり見てるの? 隣に立った女性が呟く。
 花を撮るためです。僕は答える。
 花ならそこにあるじゃない。女性は水面を指し示す。
 黒く底知れぬ水面。そこに白い花と黒い樹が写り込む。
 だけど、それははっきりとせず、波でゆらめく。
 写真で撮ろうにも、ファインダー越しに見えるのは漆黒の水面。
 これは写真で撮れないね。
 なぜ撮れないの?
 これは虚像だから。
 なぜこれを虚像と決めつけるの?
 実体は土から生えてる樹だから。
 なぜ? もしかしたら、水面に写る世界が本当かもよ?
 女性は頑なだ。僕は諦めて水面に視線を戻す。
 すると、水面から花がゆっくりゆっくりせり出してくる。
 そんなわけあるものか。僕は目をこらし、水面を見つめる。
 すると、今度は樹がゆっくりと水面に沈み出す。
 慌てて女性を見ると
 こちら側の世界へようこそ
 満月を背景に手をさしのべる。
 僕は慌てて逃げ出した。僕の世界へ戻るため。
 煌めくネオンサイン、チープな歌声、騒がしい雑踏。
 僕は戻ってこれたんだ。人知れず、ため息をもらす。
 だけど、あの時味わった夢幻の感覚。その感覚には、この世界は煩すぎる。
 光が音が呼吸が、一気に僕に流れ込んでくる。
 僕は一駅前で電車を降りた。息苦しさから逃れるため。
 近所に咲いてる一本桜。それを見ながらコーヒーを一口。
 雨が降ってきた。大粒の雨が降ってきた。
 それでも僕は動けない。桜から目が離せない。
 雨はやがて水溜まりを作る。水溜まりに写る一本桜。
 僕はにニヤリと笑うと、水溜まりに手を伸ばした
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職業:
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趣味:
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自己紹介:
主に成人向け恋愛ゲームを書いている8(エイト)のブログです。

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http://newtype8.blog.shinobi.jp/Entry/37

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